わが国の経済は、円安による原材料価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東地域をめぐる情勢の影響を受けながらも、所得環境が改善し株価が過去最高水準となり、景気が持ち直していくことが期待されます。また、企業の人手不足が強まるなかで、業務効率化などＩＴ技術の活用に力を入れる企業が増えており、ＤＸによるビジネスモデルの変革や生産性向上が期待されます。

　山形県内の雇用情勢は高水準を維持し、米沢管内でも有効求人倍率がコロナ禍前を超える水準となっております。しかし、少子高齢化や進学をきっかけとした若者の県外への人口流出などにより、事業所においては人材不足が顕著となっており、求人側と求職者側とのマッチングがますます重要な課題となっております。

　当協議会は、厚生労働省から地域雇用活性化推進事業の委託を受け、「南陽市の変革 ＤＸ実装加速化プロジェクト（人と企業の縁結び）」と銘打ち、事業者向けや求職者向けのセミナー、就職面接会など地域の雇用を創出する取り組みを行ってまいりました。

　この事業の一環として、「Work in Nanyo 企業ガイドブックNanyo Vol.２」を発行いたしました。ビジネスにおける企業間マッチングはもとより、学生向けにも南陽市の企業の技術や魅力を紹介する内容となっており、受発注の拡大促進などの新たなビジネスチャンスや雇用創出につながることを期待しております。

　市内の魅力ある企業を多くのみなさまにご覧いただき、ご活用いただければ幸いです。

令和６年３月

南陽市雇用創造協議会　会長　白岩　孝夫